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日本文化の特色を知る [将棋]

日本文化の特色を知る

羽生善治『闘う頭脳』より
「長考に好守なし」決断力を磨く


羽生善治 闘う頭脳 (文春ムック)

羽生善治 闘う頭脳 (文春ムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/03/24
  • メディア: ムック



将棋の起源は、紀元前200年~300年に古代インドのチャトランガというサイコロゲームが起源とされています。
チャトランガとは、4人制のサイコロ将棋で、戦争好きの王様に戦争をやめさせるため、僧が発案したボードゲームです。

それが戦争や貿易にともなってヨーロッパに伝わっていったのがチェスで、日本に伝わったのが将棋です。

ここからが面白いのですが、欧米の文化って足し算の文化で、日本の文化って引き算の文化です。

日本の文化の知恵は、足し算ではなく引き算
http://skellington.blog.so-net.ne.jp/2015-06-19

チェスは、クイーンという最強の駒を生みゲームを面白くしていきました。
中国で生まれた以後も、盤を広くするということでゲームを面白くしています。

一方、日本に将棋が伝わった頃は、もっと盤が広く、駒もたくさん種類がありました。
将棋の歴史を見ると、駒の数が減り、盤面も9×9になりどんどんシンプルになっていきました。
(引き算の文化)

将棋にしかないルールとして、
・色分けがない
 チェスは白と黒、チャンギ(韓国)は赤と青といった様に色分けされています。

・取った駒が使える

・玉将・金将・銀将:財宝の名前
 桂馬、香車:香辛料が起源
  桂馬はシナモン、香車はナツメグやグローブを意味しています

※ 当時のインドやヨーロッパは、香辛料がとても高価な品(黄金と同じ価値)でした。
日本では、豊かな自然や食物に恵まれていたため、香辛料の価値は、そこまで高くなったですが…

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