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行動経済学 「相対性」で選択する [マーケティング / 仕事]

予想どおりに不合理

予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

  • 作者: ダン アリエリー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/08/23
  • メディア: 文庫



全く違うタイプの商品AとBが提示された時、人は、AにするかBにするか悩んでしまいます。
そして、なかなか決めることができません。

そこで、ちょっとAよりかは劣るオトリのA'を見せると、人はほとんどの確率でA'を選択し、逆に、B'を見せると人はBを選択するという原理。

その真理は、人は相対的な基準で判断をするという生き物だからです。

相対的に比較している面白い例としては、

(例1)
1000円で売られている商品を買いに行って、少し離れたお店で800円で売られていることが解りました。
すると、多くの人は、少し離れたお店に行って800円で買うことを好みます。

(例2)
300万円の車を買いに行って、少し離れたディーラだと299万9800円で売られていることが解りました。
でも、わざわざ200円引きのために、そこまではいいやってことになってしまいます。

これは、300万という金額の中の200円なのか、800円という金額の中の200円なのかを考えた際に、800円の中の200円の方が相対的に大きいから上記のような行動を取ります。

この他には住宅や結婚式を考えた際に、数千万という住宅や数百万という結婚式の中で、普段だったら、良く考えて買うか買わないかを決定するはずなのに、10万円くらいの追加だったら良いかなってことで、ぽ~んとオプションを追加してしまいます。

実は、10万円という金額が相対的に低いものに感じてしまっている状況にいるからです。

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