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『会社数字で経営を語るコツ』人件費の変動費化 [マーケティング / 仕事]

社員の数を減らし、パート、アルバイト、派遣の数を増やそうとしていますが、パート、アルバイト、派遣さんへの人件費(賃金)は、変動費か?固定化か?

固定費の性格でみたとおり、時間とともに費用が発生しています。
だから、人件費は固定費なわけで、「人件費の変動費化」とは、別の解釈で比喩的に使われています。

ここでは、売上が下がると削減できるという意味で変動費化といっているわけで、固定費を変動費にしているというわけではないです。
人件費の変動費化を別の言葉で、管理可能費化、コントロール可能費化と言ったりもします。

固定費を削減し、変動費へという流れがありますが、固定費こそが企業の付加価値を生んでいるといえます。
うちのような情報サービス業こそ、固定費をかけないと付加価値は生まれないわけで、付加価値がないと、単価交渉の世界になってしまいます。

単価交渉の世界ではなく、高い広告費を払ってでも良いと思われる価値を返していくことが大切でしょうし、そのためには、クライアントがどんなことを求めているのか?ときちんと理解することが重要でしょう。

スギ薬局など、最近のドラックストアの傾向として、客単価が上昇しています。
それは、薬剤師を各店舗に常駐させているのですが、一見人件費という固定費が発生しています。
しかし、薬剤師を置くことで、薬を買いにきたカスタマが他の商品をついでに買っていくということにより、客単価が上昇したそうです。
ここからも固定費 = 付加価値ということがいえます。


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  • 作者: 千賀 秀信
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2007/08/24
  • メディア: 単行本



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