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『会社数字で経営を語るコツ』固定費の性格 [マーケティング / 仕事]

固定費の性格として、
Ⅰ. 売上の増減とは相関関係はなく、一定額が発生してしまう費用

ということになります。
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固定費の例としては、
・賃金や賞与、減価償却費、家賃
などが考えられます。

Ⅱ. 人、モノ、お金の経営体制の管理費、維持費

ということになります。

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短期的視点でみると、
Ⅲ. 時間とともに発生する費用。

ともいえます。
固定費は、時間をかけても、売上が上がらない時には、固定費が負担となってくるわけです。

そこで、1時間あたりの限界利益を上げることが大切になってきます。
カーシェアリングは、良い例ではないでしょうか。

変動費は、付加価値とはなりませんでしたが、固定費は、
Ⅳ. 付加価値を生み出す力

といえます。

昨日のテレビに話を戻すと、、、
松下やシャープは、ソニーと違って、固定費でテレビを作っています。
1日当たりの生産効率を高めることができれば、テレビの価格はそれほど急には下がらないため、その差が利益になってきます。

ソニーのように部品をかき集めてくる変動費タイプですと、10万円のテレビを売っても、2万円しか儲けがなく、大量に売ったとしてもやはり、その比率はそれほどかわりません。
それは、ソニーのテレビは変動費の割合が高いから。
また、儲けが少ないと新たな設備投資が出来ない悪循環になっています。

松下、シャープは、固定費に投資をしました。
その結果、今となっては大きな付加価値を得ることができたわけです。

民主党の事業仕分けで、科学技術の投資をどうするか?というのが問題となっています。
短期的に見れば一見成功したようにみえるかもしれません。
しかし、中・長期のビジョンなく、未来への投資をやめてしまって良いのでしょうかね?

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