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コイン投げの理論値とシミュレーション [よもやま日記]

20回、コインを投げるとして、表って何回くらい出るんだろうか?
期待値で考えると、10回表、10回裏だろう。
実際、理論値で計算すると、10回表、10回裏が出る確率は、0.588となる。

では、20回コインを投げて、5回、あるいは、6回しか表が出なかったとき、このコインって正常なコインではなく、イカサマコインと言えるかどうか?

SPSS Clementine(クレメンタイン)を使って、理論値の計算と、100万回のシミュレーションをすることでの実験値を計算することにした。

まずは、理論値から。
これは、全ての組み合わせを出力すればよく、1,048,576パターンを計算するストリームを作成した。


形状としては、正規分布に近い形になっている。


次にシミュレーションの場合はどうなるか?
SPSS Clementine(クレメンタイン)で乱数を100万回発生させ、分布を作成した。
さすがに100万回も発生させると、理論値とピッタリ一致してくる。


ここで、本題に戻って、正常なコインかどうかであるが、
表が5回以下、または、15回以上の確率は、4.1%
表が6回以下、または、14回以上の確率、11.5%
となる。

有意水準を5%と考えると、
 20回コインを投げて5回しか表が出ない場合
 ⇒ 統計学的に有意であると言える。
 20回コインを投げて6回しか表が出ない場合
 ⇒ 統計学的に有意であると言えない。
となる。


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