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検定で使う効果量とは? [データサイエンス、統計モデル]

統計の講師をしていて、なるほど!と思う質問を受けることがあります。
せっかくなので、その中からピックアップして紹介できればと思います。

【質問】
検定で使う効果量ってなんですか?

【回答】
p値はサンプルサイズによって影響を受けてしまいます。
サンプルサイズが大きくなるとp値は小さくなります。
わずかな効果量であっても差があるとなってしまうので、それがビジネス的なインパクトがあるかといった指標が必要なのですが、そこで登場するのが効果量と言われるものです。

基本的には、二つの平均値の差を取ったものと考えて良いのですが、平均値の差を取るだけだと単位に依存してしまいます。
kgとgといった単位の影響を除外したい。
そこで、平均値の差を標準偏差で割って標準化したものが効果量となります。

ちなみに、効果量は、「d族」と「r族」があります。
d族は、差の大きさを表現したもので、r族は相関の強さを表現したものとなっています。

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