どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか? [将棋]
どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?
~現代将棋の進化の物語~
梅田 望夫
を読んだ。
この本は、羽生さんにスポットを当てているものの、現代将棋の進化をわかりやすく書いている本だった。
初手、先手が▲7六歩に対し、後手が△8四歩と指される将棋が減ってきている。
なぜ、減ってきているのかということも最新角換わりの事例を元に詳しく書かれていた。
個人的に面白かったのは、第三章。
第57期王座戦第二局、羽生と山崎の将棋の話だ。
この終局直後の話はよく2chとかでもネタにされている有名なストーリーだ。
この将棋の背景を羽生さんの立場(視点)、山崎さんの立場(視点)の両方から解説されていた。
上記のことは、この本に書かれているごく一部でしかないが、全体を読み終えて、本当に面白い本だなぁと思った。
~現代将棋の進化の物語~
梅田 望夫
を読んだ。
この本は、羽生さんにスポットを当てているものの、現代将棋の進化をわかりやすく書いている本だった。
初手、先手が▲7六歩に対し、後手が△8四歩と指される将棋が減ってきている。
なぜ、減ってきているのかということも最新角換わりの事例を元に詳しく書かれていた。
個人的に面白かったのは、第三章。
第57期王座戦第二局、羽生と山崎の将棋の話だ。
この終局直後の話はよく2chとかでもネタにされている有名なストーリーだ。
山崎の投了の意思表示に対して、羽生は身体をびくんと震わせ、
「おっ」
と声を上げた。
突然の投了に心から驚いている様子だ。そして、すぐ山崎に向かって、この将棋は難解なまままだ続くはずであったろう、そして、自分のほうの形勢が少し悪かったという意味のことを、かなり強い口調で指摘した。山崎もすぐさま言葉を返したが、羽生の口調と表情は厳しいままだった。
数分後に関係者が大挙して入室してきたときには、穏やかないつもの羽生に戻っていたが、盤側で一部始終を観ていた私は、終局直後の羽生のあまりの険しさに圧倒される思いだった。羽生は勝利を喜ぶ、あるいは勝利に安堵するといった雰囲気は微塵もなく、がっかりしたように、いやもっと言えば、怒っているようにも見えたからだ。
この将棋の背景を羽生さんの立場(視点)、山崎さんの立場(視点)の両方から解説されていた。
上記のことは、この本に書かれているごく一部でしかないが、全体を読み終えて、本当に面白い本だなぁと思った。
どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?―現代将棋と進化の物語
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/11/25
- メディア: 単行本