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『会社数字で経営を語るコツ』変動費の性格~ソニーのテレビ戦略~ [マーケティング / 仕事]

『会社数字で経営を語るコツ』変動費の性格~ソニーのテレビ戦略~

変動費の性格として、
Ⅰ. 生産や販売活動を行えば発生し、行わなければ発生しない費用

ということになります。


変動費の例としては、
・材料費、燃料費、販売費、ロイヤリティ
などが考えられます。

本来、コストは曲線的で、長期的に見れば、下がってきます。
ただ、短期的(1年とかの範囲で)に考えれば、直線として見えてきます。


変動費というのは、生産・売り上げとともに資金が出ていくので、早く販売し、そして、早く代金を回収しないと、次の仕入れやら生産が困ることになります。
つまり、
Ⅱ. 次の生産・販売活動を行うために、優先的に早期回収する必要がある支出(費用)

ということになります。

Ⅲ. 他社から購入した価値。

よって、変動費は、企業が自ら生み出した付加価値とはならない。


最近では、すっかりお馴染みな薄型テレビ。

まだ、ブラウン管テレビが主流だったころ、ソニーは、"薄型テレビが普及するのは、もう少し先だろう!"とタカをくくっていました。

しかし、急速に松下やシャープが薄型テレビを急速に普及させてきました。
慌てたSONYですが、かといって自社で液晶テレビを作ることができません。

そこでどうしたか?といえば、テレビの各部品を調達して自社で組み立てることを始めました。
液晶パネルなんかは、シャープから調達してきてます。

つまり、SONYのテレビはおもいっきり変動費から構成されているわけで、売れたら売れた分だけ変動費がかかります。
在庫のリスクがないっていう利点があるわけですが、逆にそこにSONYの付加価値はないわけです。
ブランドを「WEGA(ベガ)」から「BRAVIA(ブラビア)」に切り替えたものの、液晶テレビに関しては、完全に意思決定が遅れてしまい、パッとしない感じになってしまいました。

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