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なんでエレベーターって各階停車するんだろう? [データサイエンス、統計モデル]

会社に出勤するとき朝のエレベーターってすごく混んでる。

23階~41階が会社のフロアとなっている。
いくつか工夫があって、まず、2階から一気に23階まで上がる。

23階で
⇒ 24階~33階 行きのエレベーター
⇒ 33階~41階 行きのエレベーター
のどちらかに乗り換える。

それぞれの階には複数台のエレベーターが用意されている‥

一見、これでよさそうなのだが、23階からのエレベーターって毎階に止まっている気がする。
そのため、なかなかエレベーターが来ない。
来ても各駅停車でエレベーターが止まるので上層階までたどり着くには、かなりの時間がかかるという苛立ちを感じる。

六本木ヒルズとかだと、2階建てのエレベーターが用意されていて止まる回数を減らす工夫がされている。
個人的には、23階から先もさらに上層階/下層階、あるいは、偶数階/奇数階といった風に分けたほうが良いんじゃないだろうか?って思う。

ってことで、SPSS Clementine(PASW Modeler)でシミュレーションすることにした。w

書いたストリームがこれ。

比較的簡単に書けるものだ。

今、10階立てのビルを考える。
人がエレベーターに乗る際に2階~10階まで同じ確率でボタンを押すと仮定する。
(一様分布)

次に、人が1人相乗りする場合、2人相乗りする場合、‥、10人相乗りする場合と順番に人を増やしていくと、自分が止まりたい回数に行くまでに何回止まるかを計算する。

例えば、自分のオフィスが8階だったとする、自分を含めて3人乗ってきて、
 Aさん⇒2階のボタンを押す
 Bさん⇒5階のボタンを押す
 自分⇒8階のボタンを押す
この場合は、エレベータが8階に着くまでに2回停車することになる。

これらの試行を5万回繰り返して、モンテカルロシミュレーションを行った。

結果がこれ。


上の例でいうところの自分を含めて3人乗る場合、8階にたどり着く前に何回エレベーターが止まるか?の確率がわかる。
 他の階に一度も止まらない確率 ⇒ 11.2%
 8階に着くまでにどこかの階に一度だけ止まる確率 ⇒ 52.0%
 8階に着くまでにどこかの階に二度止まる確率 ⇒ 36.9%
となる。

実際、人数が増えていけば、エレベーターが各階停車になっていくのがわかる。。。

現実には、朝の混雑時には、20人くらいの人が乗ってくるので、
「なんだか、毎日各階に止まっている気がする。。。」
と感じるのもうなずける。

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