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冬の富士登山に挑戦 そのⅡ [登山、クライミング]

【本六合目 ⇒ 七合目】
本六合目で少し休憩し、11時頃に七合目に向けて出発。
すると、すぐに獣の足跡を発見した。

おそらく、鹿だろう。
こんなところにまで出没するんだなぁと。

そうこうしているうちに雪がだんだんと深くなってきた。
気がつくと、天候も晴天から曇りに変わっており、ちょうどこの辺りから強い風が吹き出す。



あまりの寒さに思わずフリースを手袋を装着。
さっきまで見えていた頂上もいつの間にか雪雲で覆われていて、姿が見えない。

空気が薄いのか、疲労たまってきたのか、気がつくと息が上がっていた。
そして、ちょうど12時に七合目に到着。



【七合目】
風が本当にすごくて、みるみる体温を奪われていく。
そこで、上下ともフリースを着込み、服も雪山仕様に着替える。

また、ここから先は、アイゼンを履かないと危険なので、アイゼンとピックルも装備。


怪しさ爆発です。。。

さっきまで、後ろを歩いていた、万歩計のおじさんも七合目に到着した。
後、1時間くらい歩けば、八合目にたどり着く。
八合目では、様々なルートが交流しており、そこから山梨方向に行くこともできるのだ。
当初、そのおじさんは、八合目から別のルートに行く予定だったのだが、この荒れた天候により、ここで引き返すことにしたようだ。

うちらは、とりあえず八合目まで行き、そこから河口湖方面に降りる予定にした。

【七合目 ⇒ 本七合目】
30分くらい七合目で休憩(服装の変更なども)し、12時半頃に本七合目に向けて出発した。

まずは、雪もかなりフカフカなので、まずは、ピックルの使い方やアイゼンでの歩き方を教えてもらう。

まず、間違った持ち方はこれ。

滑ってしまった時に、数秒以内に滑るのを止めることができるかが、生死を分けます。w
この持ち方だと、滑ったときに体重を支えきれずに、そのまま滑り落ちてしまうようだ。

正しい持ち方がこれ。

斜面に近い方に支えとなる手で持ち、倒れた時に、ピックルを瞬時に埋め込みます。

また、アイゼンとアイゼンがぶつかってつまづかない様に注意も必要だ。
登る時はまだ良いのだが、降りるときにつまづいてしまうと、そのまま滑り落ちてしまう危険がある。



もうひとつの注意として、アイゼンを深く突き刺す必要があるのだが、その際、石とかがあり十分にアイゼンが埋まっていない場合がある。
そこで体重を移動する時にアイゼンが抜けて滑る場合があるので、それも注意する必要がある。

七合目から、八合目まで約1時間で行けるかと思ったが、実際には、1時間以上かけて、本七合目までしかたどり着けなかった。

【本七合目 ⇒ 八合目】
本七合目では、小休憩をし、13時40分頃、八合目に向けて出発。

一歩一歩が重く、風が体力を奪っていく。
酸素も薄く、軽い頭痛が始まった。
おそらく、高山病の初期症状かもしれない。

約30分かけて、14時15分に八合目に到着した。



ここから先の頂上に向けて進むこともできるだろうが、頂上で体力が0になる気がした。
また、厚い真っ黒な雪雲も勢力を増していて、すっごい速さでこっちに近づいてきていた。

そこで、今回は当初の予定通りにここから下山することに決定した。

【八合目 ⇒ 河口湖・五合目】
この頃には、緊張の糸もほどけ、周りの景色を楽しむ余裕も出てきた。
下山道を歩いていると、雪の波紋がキラキラと輝いていることに気がつく。

14時15分に八合目を後にし、17時過ぎに到着。
約3時間かかったようだ。

富士山に登る前に何度か体力トレーニングをし、もう少し早い時間から登り始めれば、冬の富士山でも、頂上に行けそうである。

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