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永世七冠達成!羽生さんのインタビューと分析者の自分を重ねてみる [将棋]

何度か羽生さんの言葉を分析者の像に置き換えてみるとどうなるか、について書いてきましたが、
今回、羽生さんが永世七冠達成したインタビューをもとに自分自身について、
分析者としてのありたい姿を書いていきたいと思います。

http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2017/12/post-1155.html
https://abematimes.com/posts/3346918

こちらの2つのインタビューを参考にしています。

羽生「10年ひと昔という言葉がありますけど、やっぱり現状は隔世の感があって、全く想像できなかったです。ただ、非常に若くて強い棋士の人たちがたくさん出てきて、それが将棋界において大きな活気を生んだという面があると思います。」


分析業界も「隔世の感」はあります。
自分の名刺も、15年くらい前は、「アナリスト」って肩書でしたが、
その後、データマイニングが流行った頃は「データマイナー」と呼ばれたこともありましたし、
最近では、「データサイエンティスト」と呼ばれたこともありました。

分析に対する姿勢は変わっていないつもりですが、「アナリスト」と呼ばれていたころのデータ解析手法と最近のデータ解析手法は少しずつ違ってきている。

ただ、面接などを通じて感じることは、個人的には、昔と今の両方のスキルが必要かなって思っています。

若い人は、当然時間の都合上、最近の分析手法にめっきり強いのですが、古典的な統計の話を質問すると、そこがすっぽりと抜けてしまっている場合がある。

しかし、物事の原理原則をきちんと理解した上に今の最先端の技術がないと、それが上手く行かなかったときに、立ち戻るよりどころというものがない。

学習の効率という面では、今の流行りの手法から入っていくのは間違いではないと思いますが、そこで満足せずに、勉強を続けていって欲しいなと思います。
(↑自分にも言い聞かせています。w)


羽生「記録としてのものを目指していくのもあるんですが、将棋そのものを本質的にわかっているかというと、まだまだ何もわかっていないというのが実情。これから自分自身強くなるかわからないんですが、そういう姿勢や気持ちを持ってやっていけたらいいなと思います。」


羽生さんのこういう姿勢がとても好きです。

自分自身も分析の本質が分かっているかといえば、どうだろう。
少なくとも10年前の自分と比べると、分析の本質に近づけた感じがします。

ただ、分析の真理の扉を見つけて、開いたと思っても、そこ次の扉が待っていて、
そして、その扉の数や進むべき道はどんどん分岐して行っています。

10年前に、分析の真理の箱が詰まっている大きさは、これくらいかな、、、と思っていたのですが、10年経ってみると、自分が見ていた箱の大きさはごく小さい部分しかみていなく、それはより大きいものだったことがわかりました。

きっと10年後、今を振り返ったとしても同じことを感じるんだと思いますが、一つ一つ分析の扉を開けていきたいと思います。


羽生「ここ最近は将棋そのものも内容というものが大きく変わってきているので、それについていくとか、理解していくのが難しくなってきているのが、実情としてあります。ただ、若くて研究熱心な人たちの棋譜とかを勉強しながら、いいところを取り入れていかなくてはいけないなと感じることが、ここ1、2年非常に多いです。」


これも全く同感です。
「将棋」→「分析」と言葉を変えてみても、違和感なく通じますよね?w

ここ最近は分析そのものも内容というものが大きく変わってきているので、それについていくとか、理解していくのが難しくなってきているのが、実情としてあります。ただ、若くて研究熱心な人たちの棋譜とかを勉強しながら、いいところを取り入れていかなくてはいけないなと感じることが、ここ1、2年非常に多いです。


将棋の世界は、基本的に伝統、長い歴史がある世界ですが、盤上で起こっているのはテクノロジーの世界。日進月歩でどんどん進んでいます。過去の実績で勝てたといっても、これから先に何か盤上の上で意味があるかと言われれば、あまり意味がなくて。常に最先端を探求していくという思いでいます。


ストイックな言葉ですね。。。
永世七冠ということは、過去のこととして、さらなる真を探求していく。。。

自分自身も、基本的には、いつまでの最先端を走り続けることができる分析者でありたいと思っています。

最先端のスキルを追い求めるだけでなく、物事の原理原則をしっかりと理解するということを忘れずに、それでいて、テキノロジーやアルゴリズムの進化とともに、これまで分からなかったことが分かるようになる世界もあり、
一つ一つ丁寧に真理を探究する階段を昇っていきたいと思います。

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