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IBM SPSS Modelerで一般化線形モデル(GLM):オフセットフィールドの使い方 [データサイエンス、統計モデル]

R と IBM SPSS Modeler(Clementine)との比較です。

単位時間あたりのアクション数や、単位面積あたりの店舗数などを扱う場合にオフセットフィールドが登場します。

こじつけの例として、ある期間Aにおけるアクション数 y があり、変数として x が与えられたとします。
その際、単位時間あたりのアクション数 y と x との関係をもモデリングするというものです。

単位時間あたりのアクション数 = アクション数(λ) / A
λ = A × 単位時間あたりのアクション数
= A exp(β1 + β2 x)
= exp(β1 + β2 x + log(A) )
となります。

logを取ると、
log(λ) = β1 + β2 x + log(A)
と線形で書けるようになります。

つまり、β1 + β2 x + log(A) を線形予測子とするポアソン分布として扱うことができます。
log(λ)ということなので、リンク関数は、対数になります。
log(A)は、パラメータがつかないので、オフセット項となります。

Rで書く場合は、
 fit.all <- glm(y ~ x, offset = log(A), family = poisson, data = d)
と書きます。

Modelerの場合の設定は、



と設定します。

実際は、Aというフィールドに面積やら時間が入っているかと思うのですが、Rでは、log(A)と書くのに対し、IBM SPSS Modeler(Clementine)では、いったん log(A) というフィールドを作成してあげる必要があります。

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