近代統計科学の創始者、カール・ピアソン [データサイエンス、統計モデル]
カール・ピアソン(Karl Pearson)について調べた。
近代統計科学の創始者と言われているだけあって、業績は数多くあるが、主なものとしては、次のようなもの。
◆ 線形回帰、相関とピアソンの積率相関係数
ゴルトンの相関概念を一般化し、重相関係数や偏相関係数という概念を作った。
◆ 標準偏差
標準偏差、最頻値(モード)の概念を創案した。
ちなみに、中央値(メジアン)、四分位数は、ゴルトンの創案。
◆ 確率分布関数の分類
以後の統計学理論の基礎となり、特に指数型分布族は一般化線形モデル理論の基本となっている。
◆ χ2(カイ2乗)分布の再発見
ピアソンのカイ二乗検定:カイ二乗検定のうち最も基本的なものである。
◆ ヒストグラムという語を創案した。
また、人材育成にも力を入れており、全世界から研究者が集まった。
彼の著書『科学の文法』に影響を受けた人が多く、アルベルト・アインシュタインもこれを読んだそうな。
日本人では、夏目漱石、寺田寅彦が影響を受けた。
夏目漱石は、留学時代に実際にピアソンの講義を聴いたとか!
夏目漱石は、1867年2月9日 - 1916年12月9日
ピアソンは、1857年3月27日 - 1936年4月27日
と同じ時代を生きたんですね。
『科学の文法』The Grammar of Science Karl Pearson(1892年)
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