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映画『ブラック・スワン』 ~ネタばれあり編~ [テレビ / 映画]

昨日のブログの続き。
http://skellington.blog.so-net.ne.jp/2011-06-03

白鳥の湖は、通常オデット(白鳥)とオディール(黒鳥)は同じバレリーナが演じるみたいだ。
純真で無垢で正確に踊ることを要求される白鳥と、官能的で邪悪なそして、正確よりも魔性の情熱が必要な黒鳥。
相反するニ役を一人で表現できなければならず、バレリーナにとって精神的にも肉体的にも大変なようだ。

ニナ(ナタリー・ポートマン)は、母親の過剰な愛情を受けて、清楚を持ち完璧に踊ることができる。
その点では、白鳥の役にはなれるが、爆発的な情報熱を表現できないままでは、黒鳥の役にはなれない。

役へのプレッシャーの中、どんどんナタリーの精神が崩壊していく様子は、ホラー映画そのもの。
通常のホラーというよりかは、サイコホラー(心理ホラー)に近い映画だ。

最後、精神の崩壊がピークに達した時に、ブラックスワンに変身をしていき、踊りきったナタリーの渾身の演技は、観ていてゾクッっと身震いする感じでした。
ちなみに、ナタリーは、役作りのためにダイエットで身体づくりをしたらしい。

心理的な表現や、ダンスの表現を考えると、できちゃった婚というマイナスはあったものの、アカデミー主演女優賞がナタリーだったのもうなずけます。

白鳥の湖の原作は、最後白鳥が身を投げて死んでしまいます。
死んで呪いが解け、ようやく安らぎを手に入れます。

ラストシーンで、白鳥役でナタリーが飛び降りますが、この時、ナタリー自信も永遠の安らぎを手に入れたのでしょう。

正直、観終わった後は、少し気分が悪くなりました。

が!それでも、良い映画だったと思う。
ナタリーファンは必見の映画ですし、ナタリーファンでなくとも白鳥と黒鳥を実際に演じきるナタリーの姿を見れば、ファンになること間違いないでしょう。

この映画がきっかけに、結婚&出産してしまうのは、残念ですが、出産を気に新しい演技を観られる日が楽しみな今日この頃です。


ブラック・スワン オリジナル・サウンドトラック

ブラック・スワン オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2011/04/27
  • メディア: CD