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「知識」から「知恵」に高めていくプロセス [マーケティング / 仕事]

羽生善治『闘う頭脳』より
サムライの魂と勝負の心
為末 大 × 羽生 善治

陸上競技(ハードル)の選手と羽生さんとの対談。

将棋をスポーツとして考えてる見ると、将棋と陸上との間にある共通点がいくつも見つかり、面白い内容でした。


羽生善治 闘う頭脳 (文春ムック)

羽生善治 闘う頭脳 (文春ムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/03/24
  • メディア: ムック



初心者が定跡を知ることは大切なのですが、それを実際に自分で使えるようにして、「知識」から「知恵」に高めていくプロセスでは、やっぱり自分の頭で考えるしかない。


これはデータ解析でも同じことが言えると思います。

最近、巷にたくさん溢れる入門書を読めば、誰でも簡単にデータ解析の知識を身に付けることができ、それっぽい分析ができるようになりました。

課題を理解し、モデリングを行い、実際の打ち手に展開していくプロセスをみていると、なんだか教科書で読んだだけの浅い、薄っぺらい分析だな、と感じるものから、深く考えられている分析だな、と思えるものまで、様々です。

これは、分析の「知識」しか持たない人が分析をしたものと、分析を「知恵」まで高めた人が行った分析による違いとも言えるかもしれません。

羽生さんは、「自分の頭で考えるしかない」と言っていますが、おそらく誰でも自分の頭の中で考えてはいるはずです。
しかし、その考えるプロセスが人によって異なるため、一つ一つの事例を我が事の様にとらえ、その背景にある大きな構造を捉えている人と、そうでない人の小さな積み重ねが、大きな隔たりを生んでいるようにも思えます。

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