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統計学概論 t分布の話 [データサイエンス、統計モデル]

昔、統計学を学んだ頃は、最初に様々な分布を勉強しました。
t分布とかF分布とか。
えらい複雑な分布だな、と思いつつ、その後に推定や検定を学び、
これがt分布に一致するという説明を受けるわけです。

印象としては、t分布とかF分布が先にあり、その後に統計的推定や検定が来る感じを受けるのですが、実際は、反対で、
σ(分散)が既知の場合は、ほとんどなく、未知のケースがほとんどであると。

その未知のケースにおいて、平均値を推定したくなるわけですが、
そこで苦労して発見したのがt分布であった、ということです。

せっかくなので、色々調べてみたら、
・スチューデントt分布と呼ばれているが、正式には1908年にウィリアム・シーリー・ゴセットにより発表された。
・ギネスビールで働いていたので、ペンネームとして「スチューデント」を使い論文に投稿した。
・その後、ロナルド・フィッシャーが重要性を見抜きスチューデントのt分布と呼んだ。

ちょうど100年くらい前の話なんですね。

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