SSブログ

ビッグデータと倫理 [データサイエンス、統計モデル]

ビクター・マイヤー氏は、big dataの特徴を
1. more
2. messy
3. correlation
ととらえています。

theory → generate hypothes → data

色の専門家が、この色が良いと考えるより、ABテストをしてみた方が効果が良かった、ということがあります。

Why はわかりませんが、What はデータからわかるということ。

● カナダのトロント大学の事例
未熟児に対して big data を使った紹介がありました。

重度の未熟児に対して、何かの予兆が現れた時は既に手遅れになっている場合が多いです。

そこで、赤ちゃんに色々なセンサーをつけ、さまざまなデータをリアルタイムで取得していきます。

そして、他の赤ちゃんとの傾向を比べた時に、今どういう状態なのかを適切に判断していこうという事例でした。

● 新しいビジネス
何気なく持っていたデータが既存のビジネスと違う新たなビジネスを生む場合があります。
例えば、全国に数多くの基地局を持っていれば、それが天気予測のシステムサービスを始めるきっかけになります。

携帯会社や飛行機会社が天気予報のサービスを始める可能性があり、big dataは、新たな価値を生む一方で、全く考えもしなかった新たな競合を生むきっかけにもなります。

● ethics
target(アメリカのディスカウントストア)は、big dataを使うことで、顧客が妊娠したかどうかを判別することができるみたいです。

しかも、本人がそれを認識する以前に妊娠したかどうかが分かるようになったとか。
つまり、ちょっとした食べ物の傾向や購買パターンの変化で予測ができるとのこと。

それが、どのくらいの精度なのか分かりませんが、そこまで出来るようになると、ちょっと気持ち悪いというか、big dataを使う立場としての倫理上の問題も合わせて考えていく必要があります。

マイノリティ・リポートという作品がありましたが、なんだか遠くない未来にそんな世界が来るのかもしれません。


マイノリティ・リポート [Blu-ray]

マイノリティ・リポート [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray




マイノリティ・リポート 特別編 [DVD]

マイノリティ・リポート 特別編 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD



nice!(34)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

nice! 34

コメント 0

トラックバック 0