平均寿命と平均余命

男の平均寿命は79.59年、女の平均寿命は86.44年だそうです。

平均寿命という言葉以外に平均余命というのもあります。
別の言い方をすれば、平均寿命というは、0歳における平均余命です。

0歳の赤ちゃんの方が病気などで亡くなる可能性が多く、20歳まで生きた人の残りの余命と0歳の生まれたての赤ちゃんの余命とでは、その後の寿命（余命）が違うというものですね。

厚生労働省：日本人の平均余命　平成２１年簡易生命表
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life09/01.html

年齢	男			女
	平成21年	平成20年	延び	平成21年	平成20年	延び
0歳	79.59	79.29	0.30	86.44	86.05	0.39
5	74.87	74.57	0.30	81.69	81.33	0.36
10	69.90	69.61	0.29	76.73	76.36	0.37
15	64.93	64.65	0.28	71.75	71.39	0.36
20	60.04	59.75	0.29	66.81	66.45	0.36
25	55.20	54.92	0.28	61.90	61.54	0.36
30	50.37	50.09	0.28	57.00	56.64	0.36
35	45.55	45.27	0.28	52.11	51.75	0.36
40	40.78	40.49	0.29	47.25	46.89	0.36
45	36.09	35.79	0.30	42.44	42.08	0.36
50	31.51	31.21	0.30	37.70	37.34	0.36
55	27.09	26.79	0.30	33.04	32.69	0.35
60	22.87	22.58	0.29	28.46	28.12	0.34
65	18.88	18.60	0.28	23.97	23.64	0.33
70	15.10	14.84	0.26	19.61	19.29	0.32
75	11.63	11.40	0.23	15.46	15.18	0.28
80	8.66	8.49	0.17	11.68	11.43	0.25
85	6.27	6.13	0.14	8.41	8.21	0.20
90	4.48	4.36	0.12	5.86	5.71	0.15

これによると、0歳の男の子の場合、79.59くらいは生きそうだってことになります。
そして、20歳になったとき、
「あ～、俺の人生は、79.59 - 20年 = 59.59歳なんだなぁ。」
と思うのは間違いだったりします。

20歳の男性の平均余命は、60.04歳なので、もう少し長く生きられる計算になります。
統計的に考えると、条件付き確率/ベイズ的な確率ってことになるのでしょう。

上記の表を見ると、人生80歳くらいまで生きられるんだということですが、これほど寿命が延びたのは、ここ最近。

それまでは、人生50年の時代でした。
初めて、平均寿命が50歳を超えたは、第二次世界大戦後（昭和22年）だそうです。
その時の平均寿命は、男50.06歳、女53.96歳でした。
もっと過去にさかのぼると、明治24年～31年頃は、男42.8歳、女44.3歳でした。

その頃に比べると、寿命が約2倍近くまで生きられるようになりました。

とはいうものの、「生きられる ≠ 元気に生活できる」なので、いつまでも健康で元気に生きていたいものです。

統計データはおもしろい！　－相関図でわかる経済・文化・世相・社会情勢のウラ側－

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