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仏教の神々? [世界の神々]

Q1. お釈迦様の誕生日は?
A1. 4月8日。この日を「花祭り」って呼んでいます。

Q2. 四苦八苦の苦しみとは?
A2. ブッタが考えていた「生老病死」の4つの苦しみに、「愛するものとの死別」、「恨み憎しむ者と出会ってしまう苦しみ」、「欲しいものが得られない苦しみ」、「心や体の不安からくる苦しみ」の4つを合わせて、四苦八苦という言葉が出きました。


大人も子どももわかるイスラム世界の「大疑問」 (講談社+α新書)

大人も子どももわかるイスラム世界の「大疑問」 (講談社+α新書)

  • 作者: 池上 彰
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/04/18
  • メディア: 新書



ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、唯一の絶対神が世界と人間を造り、神の言いつけを守って暮らすことが必要だ!ってことですが、仏教では、世界を作ったのは神ではなく、元々世界はそこにありました。

仏教の始まりは、お釈迦様(本名は、ゴーダマ・シッダールダ)が「悟り」を開いて始まります。

「悟り」とは、心の迷いが解けて真実を知ること、という意味です。

人間の一生は、苦しみに満ちています。
「生老病死」の4つの苦しみがあると。

こうした苦しみの原因は、「欲望」にあるので、「欲望」を減らす必要があります。

そのためには、「欲望」をコントロールする「知恵」が必要で、この知恵を獲得することが「悟り」に通じる、という考え方です。

欲望のままの生活をするのでもなく、ひたすら自分を苦しめることでもなく、「中道(ちゅうどう)」を歩くことが必要だと説いています。
ブッダは、80歳で死ぬまで、この教えて広めました。

ブッタの教えは、遊んでばっかりいるのでもなく、また、仕事ばっかりするんじゃなく、両方バランスよくやって、人生を楽しみなさい!といっているようにも聞こえますね。

また、仏教では「悟り」とは、「輪廻」からの解脱だったります。
人間を含め、生き物は輪廻転生を繰り返すと考えられていて、良いことをしていると来世で良い生活ができたりしますが、悪い行いをしていると来世で悪い人生になったり、別の動物に生まれ変わったりする、という考えです。

キリスト教やイスラム教には、「天国」と「地獄」があります。
仏教には「天上」と「地獄」がありますが、少し違っています。
「天上」も「地獄」も輪廻転生の一部の世界なので、どちらに入ってもやがて出てきて、また、別の世界に輪廻をします。
「地獄」に落ちたらずっと地獄ではなく、いわば刑務所的なものですね。

これに対し、「悟り」を開き、「輪廻」から解脱した人は、「極楽浄土」に入ります。
「極楽浄土」では、人は仏となって永遠に生活することになります。
ここでは、「生きている苦しみ」とは無縁になります。
この「極楽浄土」がイスラムの世界の「天国」という考え方に近そうです。

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、唯一の神様がいます。
しかし、仏教には、唯一の神様はいません。

ちなみに、よく見かける神様として、、、

● 帝釈天(たいしゃくてん)や毘沙門天(びしゃもんてん)
これらは、仏教の教えを守る神様、というもので、仏さまよりは位が低いです。

● 阿弥陀如来
「如来」とついているのは、仏様ということです。
釈迦だけではなく、他にも「悟り」を開いて仏になった人が釈迦以前にもいたはずだという考えから来ています。

● 弥勒菩薩
「菩薩」とは、仏様になる途中の修行中の人を指します。
元々は、来世で仏陀になることが決まっている人のことでした。
現在では、仏になるだけの「悟り」を開いていながら、「菩薩」にとどまって、この世で人を救うために努力をしている人、という意味で使われています。

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